「ゴムとび」遊びよ、永遠に!
「ゴムとび」は長なわとびの遊びから派生したものでしょう。別バージョンで進化したものと考えても良いかもしれません。なわではなくゴムを使うので、ゴムが普及した明治以降の遊びと思われます。なわを跳び越すのではなく、伸縮性のあるゴムひもを使うことで、よりバリエーション豊かな跳び方ができたので、人気のある遊びでした。
張ったゴムひもを跳ぶ単純な遊びなのですが、敏捷性と瞬発力が要求される遊びでもありました。また、地域により独自に発達したゴムとび歌(童謡や替え歌、時代によりCMソングの替え歌等)もありましたが、全国的に共通の歌は不明…というよりは存在しなかったのではないかと思われます。
ゴムの構え方(高さ)にも順序があります。クリアーする毎に段々と高くなっていきますので「段とび」と呼ぶ地域もあります。
高さは持ち役の身体の場所で決めました。
一番初めは、「靴の先」(地面とも言う)で、殆ど高さはありません。
次は「膝」ここまでは小さな子どもでも簡単に跳べます。
その次が「手」で、手を下に伸ばした位置なので「もも」とも言いました。
さて、それから少しずつ高くなり難易度も高まります。
腰 ⇒ 胸 ⇒ 肩 ⇒ 耳 ⇒ 頭 ⇒ 天上(天井?)
ゴムとびの良さはその伸縮性です。通常のなわやハードルではとても跳び越せない高さでも、足をゴムひもにからげて上手く操れば跳びこす事ができます。これこそがゴムとびの醍醐味であったかもしれません。
跳び方は、各地域でほぼ共通の呼び名がありました。
・男とび(ゴムをまたいで跳び越える。単純にジャンプして跳ぶので低いうちはこの跳び方でOK)
・女とび(腰より高くなると単純なジャンプでは跳べないので、片足でゴムを押し下げて跳ぶ。)
・逆立ちとび(逆立ちをするように、足を高く上げてゴムをひっかけて押し下げて跳ぶ)
ゴムとびは、現在でも小学校の校庭などで遊んでいる子どもたちを見かけることもあり、忘れられずに続いて欲しい遊びの1つです。
伝承遊びというイメージとは少し違うかもしれませんが、ゴムひも1本あれば出来る遊びでもあり、友だちと一緒に遊べるという良さもあります。次の世代へ、そのまた次の世代へと引き継がれていけば、それは立派な伝承遊びといえるからです。
「ゴムとび」遊びよ、永遠に!